初夏の花



必死に太陽を目指す真っ赤な花たち



背を向ける僕



どんなに曇っていても

雨が降っていようとも

その向こうに太陽を見て

必死に

ただ必死に

太陽に顔を向ける真っ赤な花たち



見失った僕



いつの間に

光が怖くなったのか

いつの間に

前を向けなくなったのか



怖いものがあふれすぎて



僕の唯一の光は

何処へいったんだろう







2006/05/06